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中橋通信

中橋通信vol.8-砥石と付き合うルール

転がすな、落とすな、ぶつけるな』の三原則

研削砥石の製造方法は、陶磁器やベークライトなどの製造方法と大差がなく、焼物であったり、樹脂を硬化させて製造します。『転がす』と外周に傷がつきますし、『落としたり、ぶつけたり』すれば割れます。このようになったものを高速回転させて使用することはできません。

また、砥石の使用面は、その形状ごとに決められており、使用面以外の箇所で研削を行ってはいけないことになっています。指示された使用面以外を使用することは、破壊事故を引き起こしやすいので、規則によって禁止されています。砥石は、最高使用周速度が決められており、それを超えて使用できません。

この速度は、m/s(毎秒何メートル)の単位で表示しますが、45m/sは、時速にすると162Km/hに相当する速さです。

このように研削砥石を安全に使用いただくために、中央労働災害防止協会から『グラインダ安全必携』というテキストが発行されています。砥石を扱う作業者の方や事業主の方は、必ず、これを読んで内容を理解してください。

中橋通信vol.07 – 宝飾用ダイヤとドレッサー

天然ダイヤモンドをカットした宝飾用ダイヤモンドには、4C(フォーシー)という品質を判断する基準があります。
4Cとは、カラー、クラリティ、カラット、カットです。
カラーは、無色に近いほど評価が高く、黄色に近いほど評価が低くなります。
クラリティとは透明度を表し、傷や内包物の大きさ、位置、数によって判断されます。
カラットは、重さの単位で1ctsは0.2gです。
カットは、研磨のことを表し、ラウンドブリリアンカットのときのみ評価されます。
天然ダイヤモンドを使用したドレッサーは、黄色に近く、カラーの基準で宝飾用にならなかった石を用いて作られていました。
しかし、6、7年ほど前から、『イエローダイヤモンド』と言われる宝飾用ダイヤが商品化され、これが中国を中心に出回るようになりました。
この影響から、天然石ドレッサーに供給される石が極端に少なくなり、価格が高騰、又は納期が不安定になってきています。
人造ダイヤモンドドレッサーへの切り替えをお薦めします。

中橋通信vol.06 – ホワイトストーンはどうして白いの?

ダイヤモンドホイール又はCBNホイールをドレッシングする際にホワイトストーンを使用します。
ホワイトストーンはどうして白いのか、考えたことがありますか?
ダイヤモンドホイールやCBNホイールをツルーイング、ドレッシングする場合に両者がごちゃごちゃに理解されています。
ツルーイングは、ホイールをフランジとともに機械に取り付けた時、外周が真円になるようにホイールを成型することで、ドレッシングは、その後、砥粒を突き出させる為にボンド(結合剤)を後退させることです。
ここにホワイトストーンが使われ、砥石に押し付けるとホワイトストーンの表面が黒く、或いは茶色くなります。
この状態では、ドレッシング不足でさらに押し付けると白くなります。
この状態がわかるためにホワイトストーンは白く作られています。
砥粒を突き出させて、初めて切れ味の良い状態になります、十分にドレッシングを行ってください。

中橋通信vol.05 – 砥石を活かすも殺すも研削油です!

砥石を使用するときは、大概研削油を使用します。これは、水溶性研削油には、次の4つの効果があるからです。
①冷却性、②洗浄性、③潤滑性、④防錆性です。
また、次のような種類があり、それぞれの特徴に応じた使い分けをしてください。
【エマルジョン】鉱油及び界面活性剤を主成分とし、水に希釈すると外観が乳白色になります。
【ソリューブル】界面活性剤を主成分とし、洗浄性、防錆性に優れ、水に希釈すると透明ないし半透明になります。
【ソリューション】防錆剤を主成分とし、冷却性、防錆性に優れ水に希釈すると透明になります。
【シンセティック】潤滑性を保有するため、鉱油の代替として水溶性潤滑剤を組成し、水に希釈すると半透明になります。
耐腐敗性に優れ、液寿命をはじめとしたメンテナンスコスト削減に貢献します。
被削材に合った砥石・研削油を選んでください。

中橋通信vol.04 – 砥石にもABCDがあります!

研削砥石の三要素と言って、砥石は、砥粒、ボンド、気孔からできており、この中で砥粒は、ものを削るために重要な役割をしています。
削られるものを被削材と言いますが、被削材に比べてはるかに硬い砥粒を用いて研削を行います。
この砥粒にABCDがあるのです。Aはアルミナ(Al2O3)のA、BはCBN(立方晶窒化ホウ素)のB、Cは炭化ケイ素(SiC)のC、DはダイヤモンドのDです。
被削材の種類によってこの砥粒の種類を変更し、能率のよい加工を行います。
A、Bは、特に鋼の、C、Dは非鉄材の研削に用い、A、Cを一般砥粒と呼び、B、Dを超砥粒と呼びます。
研削能率を向上させるためには、A⇒B、C⇒Dと砥粒を変更します。これを『砥石のABCD』と言います。
被削材に合った砥石を選んでください。